インカムゲインで儲ける

FX（外国為替証拠金取引）で儲けるには、為替レートの上下を利用する為替差益で儲ける方法と、もう1つが金利差（スワップポイント）を利用する方法です。

■インカムゲイン（スワップポイント）で儲ける
為替の金利差で儲けることは、投資用語で「インカムゲイン型」の投資方法となります。

インカムゲイン型の投資方法は「低金利通貨を売って高金利通貨を買う」ことでスワップポイント（スワップ金利）を得ることです。
スワップポイントとは通貨間の金利差によって生じる利息みたいなものです。
単純に利息と考えていいでしょう。

外貨預金の利率は、たとえば米国の市場金利プラスアルファの水準で運用できたとしても、そこから銀行の収益分を差し引いてから預金者に利息として還元するため、どうしても市場金利を大きく下回る利率となってしまいます。

ところが、FX取引のスワップポイントは、通貨国の市場金利に近い水準で決められるため、外貨預金の利率よりも高めの金利を得ることができるのです。

金利の安い通貨を金利の高い通貨に交換すれば実際は金利の安い通貨を借りて金利の高い通貨を買っていることになりますね。

そこで

金利の高い通貨-金利の安い通貨の利息=スワップポイント

となるわけです。

たとえば年利0.1%の円を売って年利4%のドルを買えば、年利3.9%相当のスワップポイントが生じます。
そしてスワップポイントは毎日受け取ることができます。

これにレバレッジをかけるとどうなるのでしょう？

100万円を証拠金にして
1ドル=100円で5万ドル（500万円）買った場合 （レバレッジ5倍）は
5万ドルの年利3.9%の1950ドル（19.5万円）分のスワップポイントが入ります。
100万円で19.5万円ですから年利19.5％の収入です。

株式投資をしている人が目指す平均利回りが10%という統計があるようですが、それをあっさり抜いてしまう利回りがFXでは簡単に達成できます。
さらに、1ドル=110円になれば50万円の売買益も手に入り、1年後には100万円が169.5万円になります。

注意すべき点をひとつ。
インカムゲインの利益はキャピタルゲインの利益よりも小さいということです。
為替レートが不利な方向に動けば、スワップポイントの利益などは吹っ飛んでいってしまいます。
1万ドルを持っていて毎日120円の利息を受け取っていたとしても為替が1円マイナスに動けば約1万円の含み損が増えます。
そのため為替レートの方向を予測するのは必ず必要になります。

外貨投資を行う際には、まず為替売買益を第一に考えるべきです。その次が金利を考えるのが良いでしょう。